海老名市で女性の漢方と栄養相談に乗らせていただいているFuwari薬局です。

最近、「疲れ」のご相談を多くいただいております。

「寝ているはずなのに疲れが取れない」
「朝からだるい」
「最近、体力がなくなった気がする」
「休んでもなんとなくスッキリしない」

そんな方、多いのではないでしょうか。

そもそも、疲れって一体なんなのでしょう?

疲れと聞くと、

「体力がない」
「エネルギーが足りない」

そんなイメージを持つ方が多いと思います。

でも、ちょっと待ってください。

もし疲れている人が全員、単純な「エネルギー不足」なのであれば、エネルギーを補うような漢方を使えば、みんな元気になるはずですよね。

例えば漢方には、疲労や虚弱などに使われる補中益気湯(ほちゅうえっきとう)という処方があります。

では、疲れている人にはみんな補中益気湯が効くのかというと、そんなことはありません。

実際には、合う方は限られてきます。

となってくると、

「何が原因で疲れているのか?」

ここに目を向ける必要がありそうですよね。

実は、一言で「疲れ」といっても、その背景にはいろいろな原因があります。

今回は、私が普段「疲れ」のご相談を受けるときに考えている代表的な原因についてお話ししてみます。

まず一つ目は、胃腸が弱いタイプです。

私たちは食べたものから栄養を吸収し、それを身体のエネルギーとして利用しています。

でも、胃腸が弱っている方は、食べ物を摂っても、うまく消化・吸収して身体で利用できないことがあります。

どれだけ栄養豊富で、どれだけ「身体にいいもの」を食べていたとしてもです。

ですから、このタイプの方に、

「疲れているから、もっと栄養を摂りましょう!」

と、どんどん食べてもらえばいいわけではありません。

むしろ、食べることでさらに胃腸が疲れてしまう方もいらっしゃいます。

となると、このタイプではまず胃腸をケアしていくという方針になりますね。

そして、このような胃腸が弱い方の疲れには、特徴があります。

それが、

「手足が重だるい」

という感覚です。

「身体が重い」
「手足がだるい」
「食後に眠くなる」
「胃もたれしやすい」

そんな方は、単純な体力不足ではなく、胃腸の状態も一度振り返ってみるとよいかもしれません。

次に、ストレスを抱えている方の疲れです。

実は、

エネルギーはあるのに、すごく疲れている人

もいらっしゃいます。

これは私自身も昔、このタイプでした。

人間関係で気を遣うことが多かったり、自分の気持ちを抑えることが多かったり。

本当はこうしたいのに我慢する。

言いたいことがあるのに飲み込む。

そんな状態が続いている方ですね。

漢方では、このような状態を「気が滞っている」と考えることがあります。

エネルギーそのものが足りないというより、自分の中にあるエネルギーをうまく巡らせることができていないイメージです。

ですから、このような方は、単純に「気」を補うだけではなく、滞っている気を巡らせてあげる。

そうすると、

「そういえば、前ほど疲れなくなりました」

という方もいらっしゃいます。

疲れている=エネルギーを足せばいい、ではないんですね。

そして、汗をかきやすいタイプも疲れやすくなります。

漢方では、汗と一緒に「気」、つまりエネルギーも消耗すると考えます。

これは夏バテを想像すると分かりやすいですね。

暑い日にたくさん汗をかいたあと、

「なんかもう、ぐったり……」

となる、あの感覚です。

夏になると急にだるくなる方や、もともと汗をたくさんかく方。

こうした方の場合は、身体から出ていくものが多いことも、疲れの一因になっているかもしれません。

そして、血流が悪い方も疲れやすくなることがあります。

私たちの身体では、酸素や栄養素が血液によって全身に運ばれています。

そのため、血流の状態がよくないと、身体の各組織に酸素や栄養を届ける働きにも影響します。

例えば、

「肩こりがひどい」
「身体が冷える」
「手足の末端が冷たい」
「ずっと同じ姿勢で仕事をしている」

そんな方ですね。

疲れと血流は、一見あまり関係がないように見えますが、実は切り離せない部分があります。

そして、疲れを考えるうえでもう一つ重要なのが、炎症です。

例えば、

  • アトピーなど慢性的な炎症がある
  • 胃炎など消化管の炎症がある
  • 歯周病がある
  • その他、身体のどこかに炎症が続いている

このような方です。

身体の中で炎症反応が続いていると、免疫系も働き続けることになります。

また近年では、慢性的な炎症と疲労の関係について、ミトコンドリアを含む細胞のエネルギー代謝の変化も研究されています。(※1)

ミトコンドリアというのは、簡単に言えば、私たちの細胞の中でエネルギーをつくってくれている「発電所」のような存在です。

炎症や酸化ストレスが続くことで、このエネルギー産生の仕組みにも影響を与える可能性が指摘されています。

また、免疫機能やエネルギー代謝には、タンパク質だけでなく、ビタミンB群、亜鉛、マグネシウムなど、さまざまな栄養素が関わっています。(※2)

つまり、このタイプの疲れでは、

「何を足せば元気になる?」

という視点だけではなく、

「身体の中でエネルギーを消耗させているものはない?」

という視点も大切なんですね。

※1論文はコチラ

※2論文はコチラ

さらにもう一つ。

現代人にはかなり多いのではないかなと思うのが、いわゆる「脳疲労」タイプです。(※3)

身体をたくさん動かしたわけではないのに、

「仕事が終わるとぐったりする」
「頭がずっと疲れている」
「最近、考えがまとまらない」

そんなことはありませんか?

このタイプの方は、とにかく頭を使いすぎています。

仕事で一日中パソコンを使っていたり、たくさんの情報を処理していたり。

そして仕事が終わっても、

「あれどうしよう」
「明日はこれをやらなきゃ」
「あ、そういえばあの件も……」

と、ぐるぐるぐるぐる。

考えすぎて、逆に考えがまとまらなくなってしまうんですね。

長時間、集中して頭を使い続けることで起こる「精神的な疲労(mental fatigue)」については、実際にさまざまな研究が行われています。

このタイプで特徴的なのは、

疲れているのに、うまく休めないこと。

身体は疲れているのに、気持ちは焦っている。

なんとなくソワソワする。

じっとしていられない。

頭の中では次から次へと考えが浮かんでくる。

とてもアンバランスな状態ですね。

身体は「もう休みたい」と言っているのに、頭だけがずっと走っている。

パソコンやスマートフォンで常に情報に触れ、仕事でもプライベートでも頭を使い続けている現代では、こうした疲れ方も珍しくないと思います。

このタイプの方に必要なのは、単純にエネルギーを補うことだけではありません。

むしろ、

「頭を休ませる時間がちゃんとあるかな?」

という視点も大切です。

※3論文はコチラ

ここまで6つのタイプをご紹介しましたが、もちろん疲れの原因はこれだけではありません。

例えば、貧血や鉄欠乏があれば疲れやすくなることがあります。

甲状腺の病気が隠れていることもあります。

心臓の機能に問題があれば、息切れや疲労感として現れることがあります。

そして、肝臓の病気でも疲労感が現れることがあります。(※4)

睡眠の質が悪く、そもそも身体が十分に回復できていない方もいます。

つまり、「疲れ」という一つの症状だけを見ても、その原因は本当にさまざまなんですね。

疲れやすい=エネルギーがない、と決めつけないで

こうやって見てみると、

「疲れって、思っていたより複雑なんだな」

と思いませんか?

胃腸が弱っている人。

ストレスで気が滞っている人。

汗をかいて消耗している人。

血流が悪くなっている人。

身体のどこかで炎症が続いている人。

頭を使いすぎて、うまく休めなくなっている人。

そしてもちろん、これらが複数重なっている方もいらっしゃいます。

だから私は、

「疲れやすい=体力がない」
「疲れやすい=エネルギー不足」

と一概に決めつけてはいけないと思っています。

大切なのは、

「あなたは、なぜ疲れているんだろう?」

と、一人ひとり違う原因をしっかり読み解いていくことです。

「寝ても疲れが取れない」
「朝からずっとだるい」
「昔より疲れやすくなった」
「検査では問題ないと言われたけれど、なんとなく調子が悪い」

そんなときは、

「私、体力がないんだ」
「もっと頑張って運動しなきゃ」
「栄養をもっと摂らなきゃ」

と決めつける前に、一度、

「私の疲れは、どこから来ているんだろう?」

と考えてみてください。

疲れには、ちゃんと理由が隠れているかもしれません。

海老名で疲れで生活がつらいなと感じている女性のみなさま、お気軽にご相談ください。
生活の質を上げていくお手伝いをさせていただきます♪

※4論文はコチラ

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