不眠はつらいですね。眠れないと明日がつらくなりますし、寝なきゃ寝なきゃと余計に焦りが出てきます。なかには睡眠薬を服用していても眠れないという方もいらっしゃいます。「昨日もあまり眠れていないし、こんなに疲れているのにまた眠れない・・」と絶望的な思いをされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
眠れない人はまずはとにかく生活リズムの改善から
不眠においてまずやってほしいのが、生活リズムの改善です。睡眠後退症候群といって、どんどん寝る時間と起きる時間が遅くなってしまう方がいらっしゃいます。眠る力はちゃんとあるのに、リズムが乱れているので睡眠薬の効果が出ないことがしばしばあります。こういう方にまずやっていただきたいのは
- 朝光を浴びる(20分以上)
- タンパク質やビタミンをしっかりとる
一例ですが、この2つは本当に大切だと私自身身をもって体感しています。
どうしても眠れない時は頼るべきものに頼ろう
しかし、リズムを変えてもなかなか不眠が改善がしない方もいらっしゃいます。体が弱って眠る力がなくなってしまっていたりするからです。このような方には漢方の治療を強くお勧めします。西洋医学の睡眠薬を服用していても併用することが望ましいです。体を根本的に改善していかないと眠れるようになってもなかなか睡眠薬の離脱も難しくなってしまいますからね。
・眠れなくてつらい方
・睡眠薬を服用しているがやめたい方
ぜひご相談ください。睡眠薬もやめ方があるので専門家に相談することがとても大切です。どうしても睡眠薬は依存性があるので急にやめるのは難しいものです。これはある意味仕方がないことなので、焦らず一歩ずつやめていければと思います。私たちも最後まで伴走させていただきます。ちなみに「睡眠薬はやめられなくなる?」に対しての私の答えはノーです。離脱できた方を何人も見てきているからです。ただし、焦って中止するのは逆に治療を遅らせます。年単位になる方もたくさんいらっしゃいます。中止できる時は自然に無理なくできるものなので「頑張って」中止するのは難しいものだと考えていただきたいです。
漢方で考える眠れなくなる原因
- 胃腸が弱い方
- 疲れ切ってしまっている方
- 不安がある方
- 緊張状態が続いている方
- 食生活
- 加齢など
意外に思われるかもしれませんが、胃腸が弱い方も不眠になりやすいです。あとは普段の食べる物の影響もあります。揚げ物やスナック菓子、飲酒の習慣がある方は不眠のリスクがあったりします。私もポテチが大好きで、1週間2-3袋食べてしまっているときはなんか夜寝付けない時が多いです。自業自得なのですが・・。
生活習慣もしっかり聞き取りをしてあなたの眠れる力を引き出ていきたいと思います。眠れないと焦ったりするお気持ちも話して下さいね。不安を吐き出すだけでも眠れるようになる方はいらっしゃいますので。自分では気づいていない不安や我慢している気持ちがあるかもしれませんよ。