「生理がもう2か月来てないんだよね」
「私、周期が長いから楽でいいんだ」

こんな会話を耳にすることがありますが、それ、本当に大丈夫でしょうか?
実は、生理周期は30日前後が正常とされています。生理がなかなか来ないということは、実は体からの大切なサインを見逃しているかもしれません。

生理の合図は「排卵」です。排卵がスムーズに起きていない場合、次のようなことが体内で起こります。

1. 卵子が卵巣内に溜まる
排卵されなかった卵子がそのまま卵巣に残ります。

2. 卵子に十分な栄養が行き渡らない
卵巣内に卵子がたくさんあると、一つの卵子に必要な栄養が行き渡らず、質の低い卵子が育つ可能性があります。

これを西洋医学では「PCOS(多囊胞性卵巣症候群)」と呼びます。

PCOSの診断の際によく行われるのが**AMH(抗ミュラー管ホルモン)**の検査です。この検査では卵子の数を確認しますが、卵子の数が多いことは一概に良いことではありません。
卵子が多すぎると、それだけ卵巣に負担がかかり、質の良い卵子が育ちにくくなる可能性があるため注意が必要です。

PCOSでは、ホルモンバランスにも特有の変化が見られます。

通常:FSH(卵胞刺激ホルモン)がLH(黄体形成ホルモン)より高い

PCOS:LHがFSHより高くなる(逆転現象)

このホルモンバランスの乱れが、排卵を難しくし、生理周期の乱れにつながります。

PCOSの治療としては、次のような方法があります。

1. カウフマン療法
ホルモンを補充し、生理周期を整える治療法です。

2. ホルモン療法
LHやFSHのバランスを調整するための治療です。

ただし、これらの治療法は体にホルモンを「強制的に補う」アプローチであり、根本的な体質改善にはつながらないこともあります。

PCOSに悩む方にとって、漢方は非常に有効な選択肢となる場合があります。
漢方では、PCOSの状態を「体が弱っている」状態と捉えます。具体的には、以下のような問題を解決していきます。

1. 卵子を育てる栄養とエネルギーを補う
栄養不足やエネルギー不足の状態を改善し、卵巣の働きをサポートします。

2. ホルモンバランスの調整
漢方薬は個人の体質や症状に合わせて処方されるため、ホルモンバランスを無理なく整えられます。

ふわり薬局では、生理不順やPCOSでお悩みの方に対し、お一人おひとりの体質や症状に合わせた漢方薬をご提案しています。ホルモンバランスを整えるだけでなく、日常生活で取り入れやすい食事や生活習慣のアドバイスも行っています。

ちなみに自身もPCOSでしたが、漢方を3カ月試したところホルモンの逆転現象(LH>FSH)が改善されました。

次のような症状がある方は、PCOSや生理不順の可能性があります。

生理周期が長い(35日以上)

生理が2か月以上来ていない

肌荒れやニキビが増えた

排卵痛が強い

妊娠を希望しているがなかなか妊娠しない

もし一つでも当てはまる症状があれば、ぜひ一度専門家に相談してみてください。

ふわり薬局がサポートします

ふわり薬局では、漢方薬と食事療法を組み合わせたオーダーメイドの治療を行っています。生理周期の乱れやPCOSに悩む女性のために、無理なく体の内側から整えていくサポートをしています。

生理周期の乱れは放置せず、一緒に健康な体を目指していきましょう!