がんと診断されて、悩んでいませんか?
「がん」と告げられたとき、多くの方が感じるのは強いショックと不安です。
- 病院で治療方針を聞いても頭が真っ白になる
- 帰宅してからネットで調べるほどに、ますます怖くなる
私は、調剤薬局でも漢方薬局でも何度もそんな患者さんの姿を見てきました。
漢方相談に来られる理由は人それぞれ
がん患者さんが漢方相談に来られる理由はさまざまです。
- 手術や抗がん剤や放射線治療が怖くて避けたい
- QOL(生活の質)をできるだけ下げたくない
- 治療前に少しでも体を整えたい
- 再発を防ぎたい、予防したい
西洋医学の治療を受ける方もいれば、そうでない方もいます。
共通しているのは、「少しでも自分でできることをやっていきたい」という想いです。
がんは誰にでも起こりうる病気
「がん患者さん」と「健康な人」を明確に分けすぎないでほしいと思っています。
なぜなら、がん細胞は実は毎日誰の体の中にも生まれているからです。
それでも私たちが健康でいられるのは、免疫の働きによって排除されているから。
つまり、「がんになるかどうか」は =「免疫ががん細胞に勝つかどうか」だけの違いなのです。
がんと診断されたその日から、「今日からあなたはがん患者です」というのも少しおかしな話ということです。
がん治療は進化している|豊富な副作用対策
「抗がん剤は地獄のような副作用がある」というイメージは、今では過去のものになりつつあります。
先日大学病院の医師と話をする機会があり、医師はこう語っていました。
「抗がん剤で痩せ細るような治療では意味がない。むしろ栄養をしっかり取ることが重要。」
例えば、抗がん剤の吐き気を副作用を軽減する薬剤は以下のように多岐にわたります。
- ステロイド
- 5-HT3受容体拮抗薬
- NK1受容体拮抗薬
- D2受容体拮抗薬
- 抗不安薬
- 抗ヒスタミン薬
脱毛は依然として課題が残りますが、吐き気への対応は大きく進歩していますし、「がん=死」という考えも今では大きく変わってきています。必要以上に抗がん剤を怖がり、大切な治療の機会を逃してしまわないように、医療従事者である私たちがしっかりと伝えていかなければいけないと感じています。
現代のがん治療は「薬×栄養×漢方×メンタルケア」の四本柱へ
いまや、がん治療には次の4つの柱が重要です。
- 西洋医学による手術・薬物治療・放射線治療
- 栄養療法
- 漢方薬による体質改善・免疫サポート
- 医療従事者によるメンタルサポート
病院では、重症の患者さんほどNST(栄養サポートチーム)が関わります。つまり、体を回復させるには栄養療法が必須であるという科学的根拠のもと、栄養療法を積極的に行っています。これは裏を返せばこの栄養療法を私たちが生活の中に少しでも取り入れられれば、自分でも体の回復力をあげられるということです。ただし、栄養療法も難しいものだと続けられないので、Fuwari薬局では手軽に毎日とれる栄養療法をご提案させていただきます。
また、がんと診断されることによりメンタル的に落ち込んでしまう方もいらっしゃり、がんで体調が悪くなっているのかメンタル不調で体調が悪くなっているのかわからないような方もいらっしゃいます。メンタル不調が起こると食欲も落ち、体重も落ち、治療への意欲も落ち、回復力も落ちるという悪循環に陥ってしまいます。このような方に私たち医療従事者は積極的に手を差し伸べていくべきであると考えております。
実際にがんの治療を受けられた私の患者様からも、「医療従事者の方に定期的に話を聞いていただき、自分にできることを教えてもらえたことで、前向きに立ち向かうことができました。」というお声を少なからずいただいております。
科学的なエビデンスもある「漢方」
漢方薬には、自然免疫の中心的存在である「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」を活性化するという報告もあります。
NK細胞は、がん細胞やウイルス感染細胞を攻撃する力を持っています。同類のT細胞も活性化したいですが、がん細胞はT細胞から逃れる能力を獲得しているのでこのNK細胞の活性化がキーワードとなってくるのです。
(参考文献:https://www.qlife-kampo.jp/news/story8173.html)
実際に私の患者さんで、末期の大腸がんと診断され「余命1ヶ月」と告げられた方が、栄養と漢方の力で1年以上生きることができたケースがあります(がんが消えたわけではありません)。こうした事例は、奇跡ではなく、体の仕組みにきちんと理由があるのです。
がん細胞ってそもそも何?
がん細胞は、正常細胞に比べてATP(エネルギー)を作る効率が非常に低く、大量の糖を必要とします。
- 正常細胞:1分子のグルコース → ATP36個
- がん細胞:同じグルコース → ATP2個
がんPET検査では、このようにがん細胞がグルコースを取り込みやすい性質を利用してがん細胞を検出します。このことから、がん細胞に糖を利用されまいと過剰な糖質制限が以前は推奨されていましたが、この考えは今では変わってきています。糖質がなくなると正常細胞や免疫にも悪影響を与えるため、近年では糖質を制限しすぎないことが大切だと言われています。
また、活性酸素が増えると、細胞が傷つきやすくなりがん化のリスクが高まることがわかっています。
そのため、添加物が多い食品や、酸化した油(古い揚げ物やスナック菓子など)は、できるだけ控えることが望ましいでしょう。
一方で、活性酸素によるダメージを抑える「抗酸化物質」を積極的に摂ることは、がん予防や健康維持にとても大切です。
特に、β-カロテンを含む緑黄色野菜や抗酸化成分が豊富な食材は、積極的に日々の食事に取り入れていくことをおすすめします。
転移リスクと漢方の可能性
血液がドロドロしている人のがん細胞は血小板と結合しやすく、転移先の臓器に定着しやすくなるという性質があります。
ここでも、血流を整える漢方薬が有効です。
瘀血(おけつ)の改善を通して、転移のリスクを低減するサポートが可能になります。
「がんと向き合う」のはあなた。でも、ひとりではありません
私は西洋医学も漢方にも精通している薬剤師として、「がんは漢方だけで治ります」と無責任なことは言いません。(たまに医療従事者ないではない方が「治る」と表現するのが気がかりですが・・。)1センチを超えるようながんに対しては免疫の力だけでゼロにするのは難しいというデータも出ているからです。
しかし、漢方や栄養療法によって自己免疫力が上がることで、
・がん細胞が縮小したり
・増殖を抑えたり
する可能性は十分にある、ということです。
治療には西洋医学・東洋医学の両方の良さを理解し、必要に応じて使い分ける視点が大切です。本当に患者さんのことを考えるのであれば、 西洋医学であれ東洋医学であれ、 一番いいものをお勧めしなければいけません。
- 治療前にできる準備
- 治療中の副作用ケア
- 治療後の体力回復や再発予防
どのフェーズでも、私たちFuwari薬局ができることがあります。
まとめ|がんと向き合うあなたへ伝えたいこと
- がんは誰にでも起こりうる病気です
- 最新医療では薬だけでなく栄養とセルフケアも重要です
- 栄養療法と漢方の併用で、治療の副作用や再発リスクに備えられます
- 不安は一人で抱えず、信頼できる専門家に相談することが大切です
最後に|ひとりで悩まず、ご相談ください
もし、
- 病院の先生には聞きづらいこと
- 治療を始める前の不安
- 自分の体を整える方法が知りたい
があれば、どうか遠慮なくご相談ください。
私たちは、西洋医学的治療を受ける方も、受けたくない方も、どちらも尊重します。
- 「治療を受ける前にできること」も一緒に考えます
- 「治療後も再発しないように支える」伴走を続けます
- 「漢方だけでケアしたい」というご希望にも全力で応えます
漢方ではがんを、「陽のがん」「陰のがん」と区別し体質や状態に応じた見方をすることがあります。
また、がんが発生する臓器も人それぞれである、つまり一人ひとり異なる体の声に耳を傾けながら、丁寧に原因と対策を練っていきます。
あなたが自分の力で体と向き合い、前を向けるようにFuwari薬局には受け入れる体制があります。(Fuwari薬局の本音を引き出すための安心できる場づくりはコチラ)